石立鉄男さんは、昭和のテレビドラマ界を代表する名優の1人です。
彼の独特なキャラクターと演技力は、多くの人々を魅了し、今もなお語り継がれています。
石立鉄男 俳優座からコメディドラマへ
石立鉄男さんは、1942年7月31日に神奈川県横須賀市で生まれました。
高校卒業後、俳優座養成所に入り、文学座の座員として舞台に立ちます。
1970年にテレビドラマ「おくさまは18歳」で主演を務め、一躍人気者となりました。
ホームドラマの顔
石立鉄男さんは、1970年代から1980年代にかけて多くのドラマに出演。
「パパと呼ばないで」、「雑居時代」、「水もれ甲介」などです。
数多くのホームドラマに主演し、持ち味であるコミカルな演技で人々を魅了します。
人情味あふれるキャラクターが際立ち、視聴者の共感も呼びました。
個性的なキャラクター
石立鉄男さんは、アフロヘアーに少し高い独特の声が特徴的。
そしてテンポのある言い回しがトレードマークでした。
喧嘩っ早いが情にもろく、憎めないキャラクター性がある石立鉄男さん。
多くの人々に愛され、ドラマだけでなくテレビCMにも多数出演します。
水曜8時の男
石立鉄男さんは、主演したドラマの放送時間帯から「水曜8時の男」と呼ばれていました。
これは、彼が出演するドラマが、毎週水曜日の夜8時に放送されることが多かったためです。
この愛称は、彼の人気と、彼が出演するドラマへの期待の高さを物語っています。
石立鉄男 数々の功績
石立鉄男さんは、昭和のテレビドラマ界を代表する名優の一人です。
彼の独特なキャラクターと演技力は、多くの人々を魅了し、今なお語り継がれています。
おくさまは18歳
出典:https://rental.geo-online.co.jp
石立鉄男さんが演じた、ちょっぴり頼りないけど優しい夫役で知られる代表的なドラマ作品。
1970年に放送されたテレビドラマで、ヒロインの夫を演じました。
このドラマは、本村三四子さんの同名漫画を原作としています。
岡崎友紀さん演じる18歳の女子高生・飛鳥と、石立鉄男演じる25歳の教師・哲也の結婚生活を描いたラブコメディです。
石立鉄男が演じた哲也の魅力
石立鉄男さんが演じた哲也は、優しく誠実な性格でありながらも、どこか抜けているところがある人物でした。
教師という職業でありながら、飛鳥に振り回される場面も多く、頼りない印象を与えることもあります。
しかし、根は優しく、飛鳥のことを心から愛しているため、視聴者からは憎めない存在として愛されていました。
石立鉄男の演技力
このような役柄を演じることで、石立鉄男さんの演技力がとても高いと評判があがります。
哲也のコミカルな部分、優しさ溢れる部分を巧みに演じ分け、高視聴率を記録させました。
彼の持ち味である、少し高い声とテンポの良い言い回しは、哲也のキャラクターをより魅力的に引き立てたのでしょう。
石立鉄男 転機が訪れる
「おくさまは18歳」は誰もが知る名作として語り継がれている有名なドラマ作品です。
この作品は、石立鉄男さんにとって、大きな転機となる作品になりました。
それまで舞台俳優としての活動が多かった当時から、テレビドラマの世界へと活躍の場を広げるきっかけとなったのです。
このドラマでのコミカルな演技が評価され、その後、数多くのホームドラマに主演することとなります。
転記後の石立鉄男 ドラマ作品
石立鉄男さんの代表作品、おくさまは18歳、そのの後の作品を紹介します。
パパと呼ばないで
出典:https://images-na.ssl-images-amazon.
「チー坊!」石立鉄男さんが演じた、不器用ながらも温かい父親像。
石立鉄男さんは、1972年から1973年にかけて放送されたテレビドラマ「パパと呼ばないで」で、主人公の安武右京を演じました。
このドラマは、東京の下町・佃島を舞台に、突然父親になった男と、血の繋がらない娘との愛情を描いたホームドラマです。
右京の魅力
石立鉄男さんが演じた右京は、自由気ままに生きてきた男。
しかし、姉の死をきっかけに、姪の千春を引き取ることになります。
右京は、それまで子供と接した経験がなかったため、千春との生活に戸惑いながらも、次第に父親としての自覚を持ち始めるのです。
右京は、不器用ながらも千春を深く愛しており、彼女のために様々な努力をします。
時には厳しく、時には優しく接する右京の姿は、視聴者の心を温かくしました。
石立鉄男の演技力
石立鉄男さんは、右京のコミカルな部分と、父親としての成長を繊細に演じ分けました。
彼の持ち味である、少し高い声とテンポの良い言い回しは、右京のキャラクターをより魅力的に引き立てます。
また、姪の千春を演じた杉田かおるさんとの掛け合いも絶妙で、2人の間に、まるで本当の親子のような絆が生まれていました。
雑居時代
石立鉄男さんが演じた、ちょっと変わり者だけど憎めない男。
1973年から1974年にかけて放送されたテレビドラマ「雑居時代」で、主人公の大場十一を演じました。
このドラマは、東京の下町にある一軒の家に集まって暮らす、個性豊かな若者たちの日常を描いたホームドラマです。
十一の魅力
石立鉄男さんが演じた十一は、写真家を目指す青年。
ひょうひょうとした性格でありながら、どこか憎めないキャラクターでした。
彼は、実家を出て、友人の父親が所有する家に住み込み、そこで出会う様々な人々と交流しながら成長していきます。
十一は、自分の夢に向かって努力する一方で、お人好しで世話好きな一面も持つ人。
困っている人がいれば放っておけない性格で、つい首を突っ込んでしまうため、トラブルに巻き込まれることもあります。
しかし、その優しさゆえに、周囲の人々から愛される存在でなのです。
石立鉄男 演技力
石立鉄男さんは、十一のコミカルな部分と、優しさ溢れる部分を巧みに演じ分けました。
彼の持ち味である、少し高い声とテンポの良い言い回しは、十一のキャラクターをより魅力的に引き立てます。
また、共演者たちとの掛け合いも絶妙で、ドラマ全体の雰囲気を盛り上げていました。
石立鉄男にとっての代表作となる
「雑居時代」も石立鉄男にとって、代表作の1つと言える作品です。
このドラマでの演技は、彼のコミカルな才能を改めて証明し、多くの視聴者に支持されました。
また、大原麗子さんや、杉田かおるさんなど、共演者たちの個性的な演技も話題となり、ドラマは大ヒットしました。
まとめ
名演技で、数々の功績を残した石立鉄男さん。
晩年までテレビドラマや舞台に出演し続けました。
しかし、2007年6月1日、静岡県熱海市で心不全のため死去。
64歳でした。
彼が残した作品は、今後もずっと人々の心の中で生き続けていくことでしょう。
最後までごらんくださり、ありがとうございました!