横光克彦さん(よこみつ かつひこ)は、1977年から放送された刑事ドラマ『特捜最前線』でレギュラーの紅林甚一(くればやし じんいち)警部補を演じた俳優です。
その他にも様々な役に挑戦されています。
素晴らしい演技で人々を魅了した名俳優。
今回は、横光克彦さんについて、紹介していきたいと思います。
横光克彦の経歴
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横光克彦さんは、俳優として多くの作品に出演した後、政界に転身し、衆議院議員を7期務めました。
環境副大臣や社会民主党副党首などを歴任し、異色の経歴で知られています。
晩年は俳優業にも復帰し、映画『シン・ゴジラ』などにも出演しています。
紅林警部補役は、横光克彦にとって俳優時代の代表作のひとつとされています。
横光克彦の演じた紅林警部補のキャラクターの特徴
横光克彦さんは刑事ドラマ『特捜最前線』で、紅林警部補を演じました。
彼は、番組初期に桜井警部(藤岡弘さん)の後任として特命課に着任したキャラクター。
冷静沈着で分析力に優れた地味なタイプの刑事です。
真面目で知的
紅林警部補は、真面目で知的な雰囲気が特徴です。
しかし、時に皮肉や茶化しも見せる人間味のある人物として描かれました。
派手な行動は少ないものの、ロジカルな捜査で事件を解決し、主役となるエピソードも多かったです。
幼少期に生き別れた母親を探すエピソードや、潜入捜査で普段と正反対のキャラクターを演じる回も印象的です。
真面目さが際立つ刑事
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「真面目を絵に描いたような人」と周囲からも評され、規律や正義感が強く、生真面目な性格が特徴です。
また、派手な行動や感情的な言動は少なく、冷静な推理や分析力で捜査に貢献します。
地味だけれど、冷静沈着なタイプです。
主役回以外では存在感が薄いこともありますが、時折鋭い推理を見せます。
人間味と皮肉も持ち合わせる
紅林警部補は基本的には堅物ですが、時に皮肉や茶化しを言うなど、物事を斜に構えて見る一面もあります。
それ故に演じる横光克彦自身も「個性がないことが個性」と語っており、特命課の中で最も“特命課員らしい”刑事とされていたのです。
また、メンバー唯一の左利きで、第129話では普段と正反対の陽気で不真面目な男に成りすまして潜入捜査を行うなど、意外性のある役割も担いました。
複雑な家庭背景
紅林警部補の人柄の背景には、幼い頃に生き別れた母親を探すエピソードや、義理の妹の存在が明かされるなど、家族にまつわるドラマも多いです。
主役級のエピソードが多く、派手さはないものの、主役となる回数は全刑事中最多であり、物語の中心となる重要な存在となっています。
このように紅林警部補は、「真面目さ」と「地味さ」の中に、時折見せる人間味や意外性が魅力のキャラクターです。
横光克彦が出演した「非情の街・ピエロと呼ばれた男」のエピソード内容
「非情の街・ピエロと呼ばれた男」(特捜最前線 第129話)の内容で、紅林警部補(横光克彦)が主役となる潜入捜査エピソードがあります。
紅林警部補は、爆弾事件の容疑者「ピエロの三次」に成りすまし、犯罪グループのアジトである喫茶店2階に潜入します。
普段は真面目で地味な紅林ですが、今回は「ご陽気・不真面目・女好き」という三次のキャラクターを必死に演じることを命じられます。
左利きという共通点から紅林が抜擢され、課長命令で渋々変装と演技に挑戦します。
潜入中は仲間から疑われ、合言葉を求められたり、酒を無理やり飲まされたりするなど、常に危険と隣り合わせでした。
クライマックスでは、桜井刑事(藤岡弘)がヘリコプターで捜査に加わり、紅林警部補との連携で爆弾のありかを突き止め、爆発を寸前で阻止します。
紅林警部補が普段とは正反対のキャラクターを演じる姿と、緊張感あふれる展開が高く評価されているエピソードです。
横光克彦の「シン・ゴジラ」での役柄
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横光克彦さんは、映画『シン・ゴジラ』で環境大臣・菊川俊介(きくかわ しゅんすけ)役を演じました。
菊川環境大臣は、当初ゴジラの捕獲を主張するなど環境保護の立場から発言する閣僚で、ゴジラによる東京壊滅後も里見臨時内閣の環境大臣に就任します。
俳優から政治家へ!横光克彦の華麗なる転身の真相は?
横光克彦さんは、約30年にわたり俳優として活動し、特に『特捜最前線』の紅林刑事役で知られました。
その後、1993年に大分県から衆議院議員選挙に出馬し初当選、芸能界を一時引退して政治家に転身します。
政界へ転身したきっかけ
横光克彦さんが俳優から政治家に転身したきっかけは、故郷・大分への思いと社会課題への強い関心が背景にあります。
1993年、地元・大分から衆議院選挙に出馬し初当選しましたが、これは「誰が選んでくれたのでもない、自分で選んだ道」と本人も語っています。
俳優としての経験を通じて社会のさまざまな問題や課題に直面し、「直接社会の役に立ちたい」という思いが政治家への転身を決意させた主な理由です。
2013年引退
横光克彦さんは政治家としては、衆議院議員を通算7期務め、社会民主党副党首や環境副大臣(野田内閣)などを歴任しました。
2013年に政界引退を表明し、その後は俳優業にも復帰しています。
横光克彦さんは近年、元環境副大臣・元衆議院議員としての長年の功績が評価され、2025年春の叙勲で「旭日大綬章」を受章しました。
これは国や自治体の公務などで顕著な功績を挙げた人物に贈られる名誉です。
近年は政界の第一線からは退いていますが、地元・大分や国政での活動が高く評価されています。
まとめ
横光克彦さんは2025年春に旭日大綬章を受章し、国や地域社会への長年の貢献が高く評価されています。
現在は政界の第一線からは退いていますが、今後も叙勲受章者として講演や社会貢献活動、地元・大分県との関わりを続けていく展望が考えられます。
また、俳優経験や政治経験を活かした文化・社会分野での発信や後進の育成にも期待が寄せられています。
政界でこれだけの功績を評価されている横光克彦さん。
これからは、テレビで見る機会が増えるかもしれませんね。
昭和時代に活躍してくれたように、素敵なドラマ作品や映画に出演してほしいと思います。
今後も様々な面で活躍されることでしょう。
最後までご覧下さり、ありがとうございました!!