大原麗子さん(おおはら れいこ、1946年11月13日~2009年8月3日)は、東京都文京区出身の女優です。
本名は飯塚麗子(いいづか れいこ)さん。
1964年にNHKドラマ『幸福試験』でデビューし、以降、映画・テレビドラマ・CMで幅広く活躍しました。
2009年8月3日に、この世を去った名女優、今回は大原麗子さんについてご紹介していきたいと思います。
大原麗子 特徴と活躍
大原麗子さんの特徴は、甘く鼻にかかった独特の声と端正な顔立ちです。
東映の看板女優として『網走番外地』シリーズや『夜の青春』シリーズなどで人気を博しました。
テレビドラマ『雑居時代』やNHK大河ドラマ『春日局』(主演、最高視聴率39.4%)など、数多くの名作に出演された女優さんとなります。
大原麗子の演技スタイルと魅力
大原麗子さんの演技は、他の俳優さんより素晴らしいという声がでデニュー当時から多かった模様です。
作品ごとに異なる表情を見せる「変幻自在さ」が特徴。
少女のような透明感があるのに、大人の妖艶さを兼ね備えている、自在に使い分ける演技スタイルで評判を集めます。
この独特な演技スタイルによって、しっとりとした和風美人から魔性の女、可憐な女性や薄幸な美女まで幅広い役柄を自然体で演じ分けることができました。
また、甘さを残したハスキーな声と柔らかく包み込むような優しい声も彼女の演技に独自の存在感を与えていたのでしょう。
どんな役もすぐに自分のものとし、視聴者を虜にさせた素晴らしい女優さんなのです。
大原麗子の魅力
「すこし愛して、ながーく愛して」のCMが大原麗子さんの作品として有名です。
この作品でも知られるように、優しさと可憐さ、そしてどこか守ってあげたくなる繊細さが彼女にはありました。
多くの人を惹きつけたこの魅力が、大原麗子さんの最大の武器だったと言えるでしょう。
また、立ち居振る舞いや表情に特別な品があり、スクリーンに映るだけで場の雰囲気が明るくなる「華」を持っていました。
しかし大原麗子さんは、プライベートでは天真爛漫で素直な性格。
このギャップも彼女魅力の1つとされ、演技の真面目さと素直な人間味が多くのファンに愛される理由となったのです。
大原麗子「守ってあげたい」魅力とは?
大原麗子さんには「守ってあげたい」と感じさせる魅力があったそうです。
それは、彼女の成長と演技の幅広さに由来します。
若い頃は勝気でおてんばな役柄が多かった大原麗子さん。
しかし、次第にしっとりとした和風美人や儚げな女性像へと変化し、可憐さや繊細さが際立つようになりました。
その愛くるしさと同時に、どこか影のある雰囲気や儚さを感じさせる存在感が、観る人に「この人を守ってあげたい」と思わせる要因となったのではないでしょうか?
大原麗子 映画やテレビ出演で特に人々に愛されたポイント
大原麗子さん、彼女が映画やテレビで特に人々に愛されたポイントはどこにあるのでしょうか?
それは、先ほどから記載させていただいている部分が大多数を占めると思います。
1つ目は役柄ごとに異なる表情や雰囲気を自在に演じ分ける幅広い演技力。
次に甘く優しい声と、儚げで繊細な雰囲気が醸し出す独特の存在感。
そしてしっとりとした品のある美しさと、親しみやすい可憐さと言えましょう。
また、観る人に「守ってあげたい」と思わせるような、影のある柔らかさや儚さも人々に長く愛され続けたポイントとなりますね。
これらの要素が、大原麗子さんの出演作を通じて、今も多くの人の心に残り続けているわけです。
大原麗子 私生活と晩年
大原麗子さんは俳優である渡瀬恒彦さんと1973年に結婚、そしてその5年後離婚されました。
1980年には歌手である森進一さんと再婚します。
しかし1984年には離婚されたようです。
よって、亡くなるまで1人で生活をされていたと思われます。
大原麗子さんは、1999年に神経疾患ギラン・バレー症候群と診断。
また整形手術の失敗なども繰り返し、晩年は病気や苦難に悩まされました。
2009年、自宅で孤独死。
不整脈による脳内出血が死因とされています。
大原麗子 最後の作品
大原麗子さんが芸能活動をされていたのは、2004年までです。
最後に出演したのはテレビドラマの作品となりました。
その後は目立った活動があまりなかったそうです。
おそらく病気の悪化、体調不良が続き、治療に専念されていたのでしょうね。
まとめ
大原麗子さんの魅力、そして晩年までの活躍を見てきました。
小柄で控えめながらも、強い存在感と繊細な演技力で多くのファンに愛された大原麗子さん。
「わがまま」と評されることもありましたが、周囲からは優しい性格だったとも言われています。
昭和を代表する女優の1人として、今なお多くの人に記憶されています。
大原麗子さんは、強さと繊細さを兼ね備えた唯一無二の女優として今後も語り継がれていくでしょう。
ご冥福をお祈りいたします。